粟津温温泉(あわづおんせん)

粟津温温泉(あわづおんせん)について

出典:「あわづ温泉」公式サイト

 
石川県小松市(旧国加賀国江沼郡)にある温泉で、10数軒ある旅館それぞれ自家掘りの源泉を持っているこぢんまりとした佇まいの温泉地。
奈良時代の養老2年(718年)、文武天皇(もんむてんのう)の勅使(ちょくし)として鎮護国家(ちんごこっか)の法師となった高僧「泰澄大師(たいちょうだいし)」が、霊峰白山で修行中に夢のお告げがあり、お告げどおりの場所を掘ったところ温泉が湧出し粟津温泉ができたと伝えられています。

温泉の泉質は、純度100%の芒硝泉(ぼうしょうせん)で、リウマチをはじめ神経痛など効能にすぐれているため全国各地から湯治客が訪れている温泉。

現在では、「恋人の聖地」とも呼ばれている粟津温泉ですが、今も絶ゆることなく湧きつづけて体と心を癒して1,300年愛され続けています。
 
 

粟津温泉の泉質 ナトリウム一硫酸塩・塩化物泉  約45度
主な効能 慢性関節リウマチ、神経痛、慢性皮膚病、創傷
飲泉 可能
胆石、慢性便秘症、肥満、糖尿病、痛風

 
 
 

4世紀にわたって伝わる「恋人の聖地」とは?

出典:「あわづ温泉」公式サイト

 
粟津温泉には、400年前から語り継がれている「おっしょべ物語」という恋物語があります。「おっしょべ物語」にちなんで「おっしょべ節」という民謡も作られ、毎年「おっしょべ祭り」が開催されているほど、地元の人々に親しまれている物語。
 
 

おっしょべ物語

粟津温泉の宿屋に奉公していた「お末(おすえ)」が、向かいの宿屋の奉公人「竹松(たけまつ)」に恋をしました。ある日の晩「お末(おすえ)」は想いを募らせるあまり、「竹松(たけまつ)」の居る部屋を目指して松の木を上っていったのですが足を滑らせ地面に腰を強打してしまいました。その話が、あっという間に町に広まり「竹松(たけまつ)」の耳にも届き感銘を受けた「竹松(たけまつ)」は、「お末(おすえ)」を籠に乗せて自分の故郷へ連れて帰り、二人はめでたく結ばれた。
という物語なのですが、この「お末(おすえ)」の名前が訛って「お末べえ(おすえべえ)」、そして「おっしょべ」になったらしいのですが、語り継がれている物語としては珍しくハッピーエンドの物語といえます。
 

おっしょべまつり(8月最終木・金・土曜日)

毎年8月最終週末の木・金・土曜日は、粟津温泉あげての「おっしょべ祭り」が開催されます。
古くから「湯の祭り」「湯祭」といわれ大王寺の薬師如来を祀り、開湯を記念し毎年夏の終わりに盛大におこなわれるお祭り。この「おっしょべまつり」のために訪れた観光客や地元の踊り上手が、揃いの浴衣で「おっしょべ節」と太鼓の響きにのせて踊り興じる三日間のお祭りです。「おっしょべまつり」の期間中には「おっしょべ踊りコンテスト」も行われることから、毎年多くの団体が全国各地から参加して踊りを競い合います。
 
 
 

プロポーズを応援する粟津温泉

出典:あわづ温泉「辻のや花乃庄」公式サイト

 
そんな物語が語り継がれている粟津温泉は、結びの神様「菊理媛(くくりひめ)」が祀られている霊峰白山のお膝元でもあることから、「恋人の聖地」と呼ぶにふさわしい土地柄といえるのではないでしょうか。
また、街角には「お末(おすえ)」と「竹松(たけまつ)」がデートの待ちあわせをしたと伝えられる「おっしょべ滝」や、愛を誓ったといわれている寺社が並んでいます。他にも、「おっしょべ公園」をはじめ、「幸せの鐘」や「祈りの小径」などを恋人の2人が散策すれば2人の距離も、より縮まるかもしれません。

ちなみに「幸せの鐘」は、1回鳴らすと「恋が見つかる」、3回鳴らすと「愛が深まる」、5回鳴らすと「あの頃の想いが蘇る」といわれていて、訪れた人の恋の状況で好きな回数を鳴らすことができます。

さらに、プロポーズするに相応しいスポットとして選ばれている「粟津温泉」。幸せへの一歩を踏み出そうとするカップルを応援するために2006年に発足したプロジェクト「恋人の聖地プロジェクト」で、各界の著名人や恋愛のカリスマたちが、全国津々浦々プロポーズするに相応しいスポットとして日本全国で約100カ所が選ばれています。
きっと4世紀にわたって語り継がれる恋の物語が生まれた粟津温泉は、「恋の御利益」にあやかることができるのではないでしょうか。
 
もしかしたら、素敵な景色に出会えるだけではなく、思わぬ素敵な「御利益」があるかもしれません。
加賀温泉郷を訪れる際は、ぜひ粟津温泉に足を運んでみてください。